067 性格に合わせて過去を思い出す
- sapporobukkyoujuku
- 2024年1月6日
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性格と過去はつながっています。私たちは過去を、性格に合わせて思い出すからです。過去を思い出すときは、バイアスが必ず入るのです。ですから、思い出せる過去は役に立たないのです。たとえば、怒り型の人が思い出す過去は、怒ったことばかりなのです。あるいは、なんでも怒りのバイアスを入れて、「あれも悪かった、これも悪かった」「母親は毎日ご飯をつくってくれたけど、あまりおいしくなかった、安いものばっかりだった、スーパーで半額になったものばっかりだった」などと思い出します。同じ過去の出来事を経験していても、善悪を判断する智慧(理性)型だったら、「私を育てるために母親はものすごく苦労していました」「母はとても頭が良かった。私たちにお腹いっぱい食べさせるために、いつでも半額になるまで待って買ってくれた」などと思い出すのです。このように、過去を思い出す場合は、性格に合わせて思い出すのです。『一分で読むブッダの教え』第2章 心の正体を知れば、人は成長することができる 《心の癖》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【悩みと縁のない生き方 「日々是好日」 経 (2009年) p69】
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