077 知識学問、妄想は失敗を生む
- sapporobukkyoujuku
- 2024年1月16日
- 読了時間: 2分
世の中は誤知でできている世界ですから、認識、知識といわれるものは、何のことはない、間違いです。しかし、人は勉強しなくてはいけません。牛は学問がなくても生きていられますが、人間は学ぶことなしに生きるのは無理です。しかし、一生懸命勉強して、養った知識に基づく行動さえも、失敗したり間違ったりします。もともとが「誤知」の世界のもので、間違いだらけですから当然です。皆さんが学校で学んだ知識は、失敗を生みます。大学で学んだ知識さえも、それに基づいて行動して失敗します。その上さらに、人間はよく妄想するのです。妄想が、またさらに大変な失敗を生みだします。人間というのは、論理的な、有意義な思考に頭を使う時間はほんのわずかです。妄想をしないと思っている人も世の中にはいるようですが、人間が考えるほとんどのことは、妄想です。大半は妄想に費やしています。妄想とは、現実から離れた、なんの役にも立たない思考の無駄な回転です。我々人間は、一時間あったら大事なことを考えるためには、30秒も使いません。残り時間ぜんぶ59分30秒は妄想に使います。それぐらい妄想ばかりしています。『一分で読むブッダの教え』第2章 心の正体を知れば、人は成長することができる 《心の癖》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【結局は自分のことを何もしらない 役立つ初期仏教法話6」 (サンガ新書2008年) p132】
コメント