115 心を育てると能力は早く上がる
- sapporobukkyoujuku
- 2024年2月23日
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人間の能力というものは、限られたものではないということです。妄想を減らしてみると、すごくいろいろなことができます。お釈迦さまがいちばん推薦する能力というのは、怒りをなくす能力、欲をなくす能力、嫉妬を消す能力、人を憎むことをなくす能力、たとえ敵であっても心をこめて「幸せでいてほしい」と思える能力です。これらのような心を清らかにする能力がどうしても必要だと説かれています。この能力は誰にも育ちやすいのです。心を清らかにする能力が身につくと、面白いことに、仕事が上手にできるなどといった能力のことは気にしなくてもよくなります。生きるために必要なすべての能力は、普通より何千倍も自ずと身につくのです。演奏の訓練も適切に行いつつ心を清らかにする能力を育てるなら、演奏の能力も何の苦労もなく上がっていきます。生徒たちを我が子のように感じる慈しみの心さえあれば、見事な教育者になるのです。つまり、「能力」について大切に考えたいのは、一つはスムーズに生きられる能力。もう一つは心を清らかにする能力。この二つだと考え、妄想を減らして向上に努めるのがよいと思います。『一分で読むブッダの教え』第2章 心の正体を知れば、人は成長することができる 《心を育てる》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【結局は自分のことを何もしらない 役立つ初期仏教法話6」 (サンガ新書2008年) p165】
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