top of page
検索

134 悩み落ち込みは大損失

  • sapporobukkyoujuku
  • 2024年3月13日
  • 読了時間: 2分

 私たちは、「今」が大切なのにもかかわらず、過去のことなどに悩んだり、先のことを心配したりしてしまいます。しかし、悩んだり心配したりというのは、実はお金を燃やすことと同じです。このことを、よく理解したほうがよいと思います。仮に、皆さんが一万円の札束をもらったとします。そのとき、「ああ、ちょうどよかった」といって、一枚一枚に火をつけて、「ああ、あったかいなぁ!」と手を温めたりするでしょうか? そんなバカなことをするはずがありませんね。しかし、悩んだり心配したりすることは、それよりも損なことなのです。過去のことで悩んだり、落ち込んだり、または将来のことを心配したりすると、これはもう、自分の全財産に火をつけるような感じなのですよ。四十カラットのダイヤモンドを見つけたとします。ダイヤはすごく硬いものですが、それを金づちでバコンと打ったら割れて壊れます。それほど硬くないのです。四十カラットのダイヤが、そのままあったらものすごい金額になりますが、粉々になったら無価値です。私たちは悩んだり心配したりして、このように、せっかくの財産をつぶしてしまうようなことをやっているのです。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《悩み》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【日本の未来アイデアがあればグローバル化だって怖くない! (サンガ 新書 2014年) p21】

 
 
 

最新記事

すべて表示
修行者たちの悩み

修行者たちの悩み ここでもう一度、修行者たちの悩みを考えてみた方が有益だと思います。周りがうるさくて集中できません。一緒に座っている人の鼻息が気になってしまいました。足が痛くて長く座れません。座る瞑想をすると、かならず眠気が襲ってきます。もう少々涼しいところであるならば、気持ちよく修行できると思います。床に座るよりは椅子に座った方が楽だと思います。妄想の流れが切れません。夢を見ているような感じで妄

 
 
 
それなりの安らぎ

それなりの安らぎ見解が消えたら、心は穏やかになります。楽になります。安らぎを感じます。解放された気分になります。 このとき、「こんな安らぎは初めてです」と、修行者が驚いて感動することでしょう。しかしこれは危険です。まだ解脱に達していません。智慧を完成していないのです。それを修行者に教えてあげなければなりませんから、指導者のアドヴァイスは欠かせません。この場合は、修行者は最終的な解脱に達したのではな

 
 
 
nāma とrūpa の流れに過ぎない

nāma とrūpa の流れに過ぎない 解説すると、このようになります。「私」というのは、心と物質の流れです。二種類の流れに、仮に、世俗的に「私」と言っているだけです。「私」という何かがあるわけではないのです。『念処経』で説かれているように、この経験を活かして自分を観察する・他を観察する・両方を観察する、という順番でおこなってみるならば、以下のような結論に達します。「生命とは、生きるとは、命とは、

 
 
 

コメント


bottom of page