048 「認めてほしい」を「慈しみ」に変える

　人間がみんな本来持っている、「認めてほしい」と思う気持ちを、何とか「慈しみ」に変えなければいけないのです。「認められなくてもいいんだよ」と。人間はみんな忙しくて、自分の苦しみで手一杯で、そんな余裕がないのですから。たとえば、一生懸命、すごく真剣にお茶を入れても、持っていったらカップに入っているお茶しか見えません。裏でどんなことをしていたか、推し量る余裕はないのです。ですから、認めてもらおうとせず、ただ自分が他人の役に立つように生きましょう。『一分で読むブッダの教え』第1章 あなたの毎日を、喜びと幸せで満たす　《よく生きるためのコツ》アルボムッレ・スマナサーラ　サンガ出版【いまここに生きる智慧―シスターが長老に聞きたかったこと 鈴木秀子 氏との共著(2007年) p205】