173 文化基準ではなく、地球基準の道徳を
- sapporobukkyoujuku
- 2023年6月13日
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日本云々という文化の枠を取り払って、「人間」の生き方として道徳を考えれば、みんな同じ地球の住民ですから、「自分には合わない」「嫌だ」ということは誰にも言えなくなります。たとえば、なるべく自分の意見を押し出さないという日本文化があるならば、「自分の意見を言う場合は、相手が嫌だと感じないように、かえって『すごい』と思われるように工夫して言いましょう」と教えればいいのです。それが人間として守るべき、地球基準の道徳です。日本文化の「あまり自分を出してはいけない」という考え方は、「我を張ってはいけない」という地球基準の道徳を誤解したものです。生きるとは自分だけのことではなく、みんなの共同作業ですから、そういう世界で我を張ると、システムから追い出されます。そこをちょっと勘違いして、日本文化では「自分を殺すこと」を推奨しているのです。文化の枠を超えるためには、「自分を出してはいけない」と抑えつけるのではなく、「どうぞ、『あなたはいいアイデアをもってますね』と驚かれるような意見を出してください」と、教えればいいのです。日常会話でも、「あなたは言い方がちょっと下手だからね」「それはすごくいいね!」などと反応していれば、我を張らずに意見を出すやり方が、自然と身につくで しょう。 『一瞬で心を磨くブッダの教え』第3章 社会で成功するために《子育て》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【ブッダの智慧に学んで子育てのプロになる親は子を育て、子は親を育てる」(2017年) p25】
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