221 怒らないのは大変だけど、怒れないのは楽
- sapporobukkyoujuku
- 2023年7月31日
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道徳は解脱をゴールにして語られているものです。それには問題ありません。それが守られるのか、ということが問題です。守るのは難しいのです。誰と闘うのかというと、自分との闘いになります。自分の心に住みついている煩悩と闘わなくてはいけないのです。この闘いに勝ち続ける人は道徳を守っています。人はやがて煩悩に対して完全勝利を収めます。そのときは「嘘をつかない」ではなく「嘘をつけない」、「怒らない」ではなく「怒れない」、「欲張らない」ではなく「欲張れない」、「迷う」ではなく「迷えない」人になっているのです。嘘をつかないよりは、嘘をつけないほうが楽で自然です。怒らないのは大変ですが、怒れないのは楽で自然です。道徳の完成は解脱を意味します。 『一瞬で心を磨くブッダの教え』第4章 幸福に生きるための秘訣《道徳》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【ブッダの質問箱―仏教まるごとQA サンガ新書046(2011年) p44】
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