259 智慧を開発しなければならない理由
- sapporobukkyoujuku
- 2024年7月24日
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命というのは「苦」でできています。苦がなければ生きていられません。どうして呼吸するのかというと、やめてしまうともう、耐えがたい苦しみがあるからです。どうしてご飯を食べるのかというと、ご飯を食べなければ、耐えがたい苦しみで、死んでしまうからです。ですから苦が命をつくって、苦が命を管理して司(つかさど)って、苦のために生きています。苦に生まれて、苦のために生きていて、苦で死んでしまいます、という人生は、普通の人生です。その人生では、決まってものすごく悔しくなり、「そんなはずではない」という生き方で生きています。ですから際限ない悪行為、災禍(さいか)を生み出すという真理もまた、生まれてしまいます。これを破るためには、智慧を開発しなくてはなりません。『一分で読むブッダの教え』第5章 仏教が教える「生きること」の本質《生きることは苦》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【あべこべ感覚 役立つ初期仏教法話7」(サンガ新 022, 2008年) p137】
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