「政府」という概念があります。政府は、どこかにあるわけではないのです。政府とは観念であって、実在するものではありません。政府とは、政治にかかわる人の仕事をひとまとめにするための便利な言葉です。自我もこのような概念です。見えるもの、聞こえるものなどのさまざまな情報をひとまとめにするための、便利な言葉以外の何物でもありません。しかし、人間は「自我が存在する」「自我が実在する」という錯覚を引き起こします。それゆえに「死ぬのは怖い」とおびえるのです。欲、怒り、嫉妬、憎しみ、恨み、落ち込み、 傲慢などの煩悩が生まれて、生きることを大きな問題にしてしまうのです。『一瞬で心を磨くブッダの教え』第1章 私たちの悩みを解決する《自我》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【無知の壁 「自分」について脳と仏教から考えるp97】
sapporobukkyoujuku
Comments