top of page
sapporobukkyoujuku

48 細胞がやっているのは、伸びと縮みだけ

 人間には約四十兆の細胞がありますが、細胞一つひとつが何をやっているかというと、仲びる、縮む、伸びる、縮む、ただそれだけです。細胞はそれ以外、何もやっていません。四十兆まとめて見ても、伸び縮みをやっているだけです。しゃべるのも伸び縮みの結果、手を振るのも伸び縮みの結果です。伸び縮みの何が面白いのでしょうか。そのような目で見れば、生きることにあまり深い意味はないとわかります。いわゆるミステリー・オブ・ライフはありません。よく「命の神秘」などといいますが、それは世界を幻覚で見ているからです。本当は伸びると縮むだけなのに。細胞について考えてみても、いったい四〇兆の細胞のうち、どの細胞が「私」と言えますか。この爪の細胞があなたですか? いえ、これは爪であって私ではありません。髪の毛の細胞があなたですか? いや、髪の毛は髪の毛であって、私ではありません。四十兆の細胞一つひとつについて聞いてみたら、私は消えます。一つも私ではありません。『一瞬で心を磨くブッダの教え』第1章 私たちの悩みを解決する《自我》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【仏教と科学が発見した 「幸せの法則」 - 「心」と「私」のメカニズムを解き明かす p54】

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

47 自我は「政府」のような概念

「政府」という概念があります。政府は、どこかにあるわけではないのです。政府とは観念であって、実在するものではありません。政府とは、政治にかかわる人の仕事をひとまとめにするための便利な言葉です。自我もこのような概念です。見えるもの、聞こえるものなどのさまざまな情報をひとまとめ...

46 社会的な地位や名誉は「買い物袋」にすぎない

みんな、生きることに意義を探しているんですね。私は歌手だから…..… 先生だから・・・・・・母親だから・・・・・「だから生きている」という言い訳。人間は生きるために何か言い訳が欲しいのです。それが社会的な地位であろうが、お金であろうが、名誉であろうが、どうでもいい話でね。そ...

45 まっさらなスクリーンでいること

「自分」とは、どんな映像でも映すことができる白いスクリーンでなければいけません。もともとスクリーン自体に画像があったら、どうなるでしょうか? スクリーンに青や赤、あるいは風景の画像とかが印刷されていて、派手な色がついていたら、映し出すことは可能でしょうが、何が投影されている...

Comments


bottom of page