感覚が自我意識にすりかわる
- sapporobukkyoujuku
- 8月18日
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感覚が自我意識にすりかわる 感覚について少々理解したほうが良いと思われますので、経典解説から脱線することを覚悟の上で説明します。「自我がない」と人に言われると、納得しないのです。遠い昔からも、人には魂があると教えられてきたのです。魂があるということは、全ての人間に、歴史的・文化的に刷り込まれているのです。洗脳されていると言ったほうが、正しいのです。しかし昔の人々が何の根拠もなくいいかげんに、「魂がある」と信じたとはいえません。何か理由があるはずです。その理由を誰も調べないのです。お釈迦様は、本当に魂が実在するのか、と調べたのです。そこで、魂が実在しないと発見しただけでなく、その気持ちが生じるカラクリも発見したのです。 人は最初から、「魂がある」と信じているわけではないのです。しかし誰にでも、「自分がいる」という実感があるのです。魂が存在すると教えられたところで、この実感が自我意識にすりかわるのです。実感とは、感覚のことです。【アルボムッレ・スマナサーラ、大念処経、株式会社サンガ2016 p145】
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