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感覚は現れて消える

  • sapporobukkyoujuku
  • 8月20日
  • 読了時間: 1分

感覚は現れて消える 細胞分裂の場合は、遺伝子を新しい材料でコピーするのです。コピーの元である遺伝子が壊れます。コピーからコピーを取り続けると、どんどん原稿から変わってしまうのです。しかし全く分からなくなった、ということもないのです。肉体の場合は、遺伝子がコピーされるから、アイデンティティのようなものが見えるのですが、「自分がいる」という実感を作る感覚には、それさえもないのです。 感覚はコピーされるものではありません。触れる情報によって、現れて消えるものです。誰も、遺伝子を参考にして「自分だ」と言っているわけではないのです。感覚を参考にしているのです。 ですから、「私がいる」とは明確に錯覚なのです。勘違いなのです。感覚を観察し続けると、「私がいない」と発見します。正しい言葉でいえば、「私がいる、とは成り立たない」という発見です。言い換えると、最初から「私」はいなかったのです。感覚のはたらきを誤解していただけです。これが解脱に繋がる智慧なのです。 【アルボムッレ・スマナサーラ、大念処経、株式会社サンガ2016 p146】

 
 
 

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