top of page
検索

100 今の原因なら正確にわかる

  • sapporobukkyoujuku
  • 1月15日
  • 読了時間: 2分

 私たちは因果法則を探るときに、勘違いするところがあります。それは過去をさかのぼってみることです。それが必要な場合も、関係ない場合もあります。過去の原因を探すと、当然すべてを発見できないのです。発見しても、いまさらどうすることもできない場合もあります。過去にさかのぼらないで、いま起きた現象のいま現在の原因は何なのかと調べるならば、より正確に原因を見いだすことができます。たとえば、なぜ蛍光灯が光っているのかというと、電気が流れているからという答えが見えます。エジソンが電気を発明したからではないのです。なぜこの人は糖尿病なのかと医者が調べる場合は、その人は二十年間にわたって生活習慣が悪かったからだと発見しても治療はできません。いま現在の原因のみを見ると治療が成り立ちます。因果法則は物事の過去現在未来の流れを解明するものにしなくても結構です。それは正しく知り得ないし、観念的な、形而上学的な、非実践的な話になってしまう恐れがあります。お釈迦様と同じく私たちも因果法則をさまざまな問題において解決策を見いだす目的で、いま現在の因縁を調べて利用したほうがよいと思います。『一瞬で心を磨くブッダの教え』第2章 仏教の教えを理解する《カルマ》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【ブッダの実践心理学 第六巻 縁起の分析p297】

 
 
 

最新記事

すべて表示
nāma とrūpa を区別して発見する

nāma とrūpa を区別して発見する それから客観的に確認作業を実行してみるようになります。そうなると、手を上げます、下げます、と実況するのであって、それは「私の手」という気持ちから離れています。ただ「手」という客観的な物体として観るのです。座る瞑想もこの調子でおこないます。集中力があり、客観的に確認しますから、より詳しく現象を観ることができるようになります。 手・足・お腹などは純粋な物体です

 
 
 
「私」という気持ちを措いて、客観的に身体を観察する

「私」という気持ちを措いて、客観的に身体を観察する 集中力が上がって自然に実況中継が流れるところまでくると、修行者が確認する現象も変わっていきます。本当は「現象が変わる」という言葉は、正しくはありません。今まで気づくことができなかった現象にまで気づけるように成長した、ということです。どのように現象が変わるのか、次で説明していきます。 初心者の修行には、「私」という気持ちがこびりついています。手を上

 
 
 
自然に集中することができるようになる

自然に集中することができるようになるここで知りたいのは、どんな智慧が現れるのか、ということです。これからそれを、修行者たちが体験するさまざまな現象の流れに基づいて説明します。 初心者の修行は苦労しながら混乱したままで続きます。足を上げる、運ぶ、下ろす、などを実況すると、何のためにこれをやっているのか、という疑問も生じます。もっと面白いものがないのかと、心が他の対象に走り回ったりもします。しかし負け

 
 
 

コメント


bottom of page