top of page
検索

109 記憶は無常

  • sapporobukkyoujuku
  • 2025年1月24日
  • 読了時間: 1分

 記憶という現象は、物質よりも派手に変化する無常なものです。記憶はみるみるうちに変わって消えていくし、その上に新たな記憶をのせるのです。記憶というシステムは、無常の法則による自分の変化の流れを持っているのです。記憶は、別なものに乗り移ることはできません。個が輪廻転生するというならば、なぜ私に過去生の記憶がないのかと、よく聞かれます。私の答えは、「あなたの今の記憶もいい加減なものでしょう。あてにならないものでしょう。憶えていることより忘れていることのほうがはるかに多いでしょう。いま現在、この肉体システムの中に起きている記憶の流れさえ不安定なのに、過去生の記憶なんかはひとかけらもないのは当たり前です。過去生の記憶は思い出せない。ですから輪廻転生・無常の流れは成り立たない、という理屈自体が成り立たないのです。『一瞬で心を磨くブッダの教え』第2章 仏教の教えを理解する《無常》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【仏教と科学が発見した 「幸せの法則」 - 「心」と「私」のメカニズムを解き明かす p34

 
 
 

最新記事

すべて表示
六番目の行道智見清浄:⑥ 脱欲智muñcitukamyatā ñāṇa

六番目の行道智見清浄:⑥ 脱欲智muñcitukamyatā ñāṇa  自分がいる状況は確実に危険であると分かれば、そこから脱出したくなります。自分の寝ている部屋が火事になってごうごうと炎が上がっていると発見したら、心は瞬時に脱出したいと思います。「きれいな部屋だったのに」「気に入っていたのに」「模様替えしたばかりだったのに」云々とは考えません。この喩えのように、修行者は一切の現象から脱出するべ

 
 
 
六番目の行道智見清浄:⑤ 厭離智nibbidā ñāṇa

六番目の行道智見清浄:⑤ 厭離智nibbidā ñāṇa  一切の現象は怖畏のみをつかさどるのが本性であるならば、現象に対する未練を捨ててしまうのが理性的です。おいしそうに見える食べ物がある。食べたいという気持ちもある。その食べ物を徹底的に調べてみたところ、少量服用しただけでも死に至る猛毒で汚染されていると発見する。その発見と同時に、その食べ物に対して今まで持っていた未練は跡形もなく消えるのです。

 
 
 
一切のものごとの短所を発見する

一切のものごとの短所を発見する  ありのままの現象を観察する修行者には、いとも簡単にすべての現象の短所が観えます。短所という言葉を使ったからといって、滅する現象に長所があるわけではありません。ただ怖畏だけ感じても、智慧は足りません。なぜ怖畏なのかと、明確に知った方がよいのです。言葉にすべき理由などはありませんが、現象はなぜ怖畏なのか、明確に発見します。「こういうわけで現象は怖畏です」というような発

 
 
 

コメント


bottom of page