top of page
検索

121 弱い心を強くする

  • sapporobukkyoujuku
  • 2024年2月29日
  • 読了時間: 1分

 人は弱いものだと言いますが、弱いのは実は心です。誰でもすごくおびえ、震えている、ものすごく弱い心を持っているのです。ですから、何とかして心を強くしなくてはなりません。卒業論文を書き終えて、最後の面接試験を控えた若者から、「面接が心配で仕方がありません。どうしましょう」と相談されたことがあります。私は、「面接するのは、あなたの先生たちでしょう。四年か五年も付き合った、よく知っている相手です。だったら、何が怖いのですか。お前、本当にアホじゃないかと面接で言われても、自分の先生なのだから、ニコッと笑えば、それで終わりです」と言いました。彼はそのアドバイスに納得して、見事に卒業して、今は仕事に就いています。この場合も、心に微妙な弱みがあったのです。「赤の他人に言われるのではないのだから、何を言われたって大丈夫だよ」と言われたことで、不安がなくなったのです。心を強くすることができたのです。このように、特に大事な局面では智慧のある発想で、心を強くして臨みたいものです。『一分で読むブッダの教え』第2章 心の正体を知れば、人は成長することができる 《心を育てる》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【ブッダはなぜ心を重視するのか 心は「幸福」「不幸」のクリエイター (お釈さまが教えたこと 7, 2009年) p232】

 
 
 

最新記事

すべて表示
修行者たちの悩み

修行者たちの悩み ここでもう一度、修行者たちの悩みを考えてみた方が有益だと思います。周りがうるさくて集中できません。一緒に座っている人の鼻息が気になってしまいました。足が痛くて長く座れません。座る瞑想をすると、かならず眠気が襲ってきます。もう少々涼しいところであるならば、気持ちよく修行できると思います。床に座るよりは椅子に座った方が楽だと思います。妄想の流れが切れません。夢を見ているような感じで妄

 
 
 
それなりの安らぎ

それなりの安らぎ見解が消えたら、心は穏やかになります。楽になります。安らぎを感じます。解放された気分になります。 このとき、「こんな安らぎは初めてです」と、修行者が驚いて感動することでしょう。しかしこれは危険です。まだ解脱に達していません。智慧を完成していないのです。それを修行者に教えてあげなければなりませんから、指導者のアドヴァイスは欠かせません。この場合は、修行者は最終的な解脱に達したのではな

 
 
 
nāma とrūpa の流れに過ぎない

nāma とrūpa の流れに過ぎない 解説すると、このようになります。「私」というのは、心と物質の流れです。二種類の流れに、仮に、世俗的に「私」と言っているだけです。「私」という何かがあるわけではないのです。『念処経』で説かれているように、この経験を活かして自分を観察する・他を観察する・両方を観察する、という順番でおこなってみるならば、以下のような結論に達します。「生命とは、生きるとは、命とは、

 
 
 

コメント


bottom of page