89 精進すれば達せられないものはない
- sapporobukkyoujuku
- 1月4日
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お釈迦様は修行のことを、戦争に行って戦うことにたとえられています。生半可な気持ちでやるならば、勝利に達することはできません、という意味です。修行自体はとても簡単で、シンプルです。けっして苦行ではありません。やりやすいのに、すぐやめたくなるのです。変です。心の中に千五百の煩悩が潜んでいるのです。煩悩は人を苦しみに陥れる、幸福、安らぎ、安穏の敵なのです。煩悩は自分の心を侵攻しているのです。ですから、修行は最前線で戦うことにたとえられています。修行では、わずかでも苦行になることはありません。嘘をつかないことは簡単です。殺生しないことも簡単です。妄想をやめて落ち着いていることも簡単です。嘘をつく、殺生をする、妄想するなどは、ややこしくて難しいです。しかし、煩悩に侵攻されている心が、道徳を守ること、妄想をやめることなどは、ぜったい無理な実践であると勘違いしているのです。そこで精進することが欠かせないのです。精進する人が究極の幸福に達するのです。『一瞬で心を磨くブッダの教え』第2章 仏教の教えを理解する《修行》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版
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