四大要素
- sapporobukkyoujuku
- 7月1日
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四大要素 これは「要素に分けて観る」という瞑想です。要素とは地・水・火・風です。存在する全てのものはもうそれ以上、縮めることはできない。 Pathavīdhātu 地の要素は「硬いもの」、āpodhātu 水の要素は「流れるもの」、tejodhātu 火の要素は「火・熱」のこと、vāyodhātu 風の要素は「風・空気」のこと。そういうふうにシンプルに理解しても、実践する上では充分なのです。 厳密に仏教哲学(アビダルマ)的な地水火風の理解をしなくても、ただ硬い部分と、流れる水のような部分と、火・熱と、空気という四つがあるのだという捉え方で構いません。 例えば学校では、物質には三つの形があると習います。solid 固体、liquid 液体、gas 気体です。それに熱を入れれば四つになります。そうやって単純に観ても、いっこうに構いません。厳密に地の元素でしょうか、水の元素でしょうかと、そこまでこだわって観る必要はないと思います。 「身の随観」で要素観察をしようとする場合は、この身体を四つの要素に分けて観るのです。この身体には固い部分(地の要素)があって、流れる部分(水の要素)もあります。厭逆観察の部で取り上げた三十一の部品にあるのは固体(地の要素)と液体(水の要素)だけでしたが、リストを見るときちんと、地の要素(固体)、水の要素(液体)の順番になっていることに気づくでしょう。厭逆観察のリストは、要素観察のうち、地の要素、水の要素の観察がしやすいようになっているのです。そこに火の要素と、風の要素を付け加えれば四つになります。 【アルボムッレ・スマナサーラ、大念処経、株式会社サンガ2016 p100】
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