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どの元素を選ぶのか

  • sapporobukkyoujuku
  • 7月10日
  • 読了時間: 1分

どの元素を選ぶのか 一人の修行者がその四つの瞑想ともやらなくてはいけない、という決まりもありません。自分に分かりやすい元素を選ぶのも構わない。その都度その都度、気づく元素を確認しても構わないのです。人の性格によって、簡単に発見できる元素が変わる可能性もあります。地の元素を簡単に発見する人も、火の元素を簡単に発見する人もいるのです。 修行する自分は、何を発見しやすい性格かと分からないので、気にする必要はありません。その都度、気になる元素を確認することです。 このように、全てのものごとは地・水・火・風で構成されているものだと発見します。そこには「私がいる、あなたがいる、人々がいる」という世界は成り立ちません。生命がいる、ではなく、地水火風というはたらきのみがある、という発見になります。お釈迦様はこの発見を「Atthi kāyo’ti vā panassa sati paccupaṭṭhitā 身体というのはこれぐらいのものだ、と気づきを確立するのです」とフレーズで表現しています。その発見によって、心が執着から解放されるのです。 【アルボムッレ・スマナサーラ、大念処経、株式会社サンガ2016 p109】

 
 
 

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