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ものごとに目覚める

  • sapporobukkyoujuku
  • 4月27日
  • 読了時間: 1分

 これで四つの項目について気づくべきだと、説かれたのです。この四つの項目は、大念処経の骨格です。気づきがメインテーマです。一般人は何にも気づかないで生きている存在でしょうか。それはあり得ない話なのです。私たちも、色んなことに気づいて生きているのです。しかし、それがなぜ修行にならないのでしょうか。我々の気づきは、決まって偏見です。主観です。何にでも気づくのではなく、自分にとって興味のあるものにだけ気づくのです。料理に興味ある人は、料理の本を買って読んだり料理番組を見たりするのです。お笑いに興味ある人は、番組表を調べて、お笑い番組だけ予約録画ボタンを押しておくのです。また、気に入らないこと、都合が悪いことに、あえて気づかないようにと頑張るのです。自分の都合で、主観で、偏見で、世を観察しても真理の発見はできません。【アルボムッレ・スマナサーラ、大念処経、株式会社サンガ2016、p.49】

 
 
 

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