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効果 vineyya loke abhijjhādomanassaṃ

sapporobukkyoujuku
2 日前
読了時間: 3分

効果 vineyya loke abhijjhādomanassaṃ

 Vineyya loke abhijjhādomanassaṃ の意味は「世界における貪欲と憂いを除いて住みます」です。このフレーズも解説する必要があります。


 身体の動きに気づいて観察すると、その人に他のことを考える余裕はないのです。過去や将来のことを考えて心配したり、妄想にふけって空想の世界に戯れたりする余裕がないのです。


 一般人は「いまの瞬間」という現在に生きることはしないのです。何をやっていても、頭はそのやっていることに集中しないで、過去か将来や、妄想などに走るのです。それで欲が生まれたり、怒りが生まれたり、憂い悲しみが生まれたりするのです。いまの瞬間に身体に触れることには、ほとんど欲・怒り・憂いなどは生まれません。例えば、人の掌にダイヤを置いたとしましょう。軽い石を一個、手に置いた感触でしょう。目で見ると、光を反射する物として見えるでしょう。ではそこで、いっぱい妄想・思考を注いでみましょう。「これは本物のダイヤです。二十カラットもあります。二十カラットのダイヤは、この世で珍しいものです。価値は軽く二千万円を超えます。このダイヤは、英国のエリザベス女王が皇太子の結婚式でダイアナ妃にあげたプレゼントでした。ダイアナ妃はこのダイヤを慈善活動のために寄付したのです」と説明を聞いたら、驚いて腰が抜けるでしょう。すごいものに触れることができたと、感動もするでしょう。


 どんな気持ちになるのかということは、それぞれの人によって変わるかもしれませんが、「いま・ここ」を離れて、頭が過去・将来・妄想などに走ってしまうと、欲や怒り、憂い悲しみなどが起きてしまって、心が汚れるのです。お釈迦様が仰った通りに、身体の動きを客観的に、正知をそなえて観察すると、心には憂い悲しみなどが起こるはずもないのです。


 このフレーズにloke という言葉があります。「俗世間に対する」という意味です。俗世間の生き方では、必ず欲、怒り、憂い、悲しみなどが起こるのです。お釈迦様が推薦する観察方法を実践しはじめたその瞬間から、心が憂い悲しみなどから解放されるのです。人がたった一分間でも観察を実践すると、その一分間で心がやすらぎを味わうのです。


 経典では、法の特色を説明するとき、akāliko という言葉を使います。簡単にいえば、時間はかからない、すぐその場で結果が出ます、という意味です。Sati の実践を始める人が、その瞬間、その瞬間で、憂い悲しみから解放されたやすらぎを感じるのです。Vineyya loke abhijjhādomanassaṃ というフレーズで、気づきの実践から得る結果を示しているのです。しかしこれが解脱だと、勘違いしないでください。まだ修行を始めたばかりです。始めた瞬間にでも、結果があるのです。そのことを説かれているのです。まだ気づきの三種類が残っています。

アルボムッレ・スマナサーラ、大念処経、株式会社サンンガ2016 p46

 
 
 

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